dokkai

うさぎ:「なにをそんなに困っているの?」

王子:「金色のつぐみをもらうために、ラ=ボルスレーヌをつれてこなけりゃならないんだ。でも、いったいどこに行けば良いんだろう?そもそも、ラ=ボルスレーヌがだれかさえ、わからないんだ。」

すると、うさぎが言いました。

うさぎ:「でも、今となってはしかたがない。ぼくの背中におのり。」

そこで、すえの王子が,小さな背中にとびのって、ラ=ボルスレーヌの近く住む娘をつれて来ました。

うさぎ:「ラ=ボルスレーヌがきみについてくるといったら、かえしておやり。」

ラ=ボルスレーヌの服がなくなったのをしって,さわぎ出しました。すえの王子は、ラ=ボルスレーヌの前にそっとすすみでました。

王子:「ぼくはすえの王子だ。ぼくについてくるなら、かえすよ。」

すると、黒い馬を引いているうさぎがあらわれました。

うさぎ:「こんどこそ、つぐみはうつしかえないようにね。そしたら、すぐみもむすめさんも、つれてかえれるよ。」

そこで、すえの王子がラ=ボルスレーヌといしょに黒馬にとびのると、金色のつぐみのいるしろにもどっていました。

すえの王子は黒馬からおり、にいさんたちを呼びました。一行が川べりにさしかかった時です。上と中の王子はすえの王子を水につきおとしました。そして、もどって行きました。

うさぎはすえの王子がきしにひきあげてくれました。

うさぎ:「さあ、身分をあかすのは最後ですよ。」

そこで、すえの王子は馬番にへんそうしてしろにもどりました。

しろでは、つぐみはまるでなかず、むすめも口をきかないとのこと。

つぐみは、馬番を見るなり鳴き出して、王さまの病気はいっぺんで直ってしまいました。馬番がきていた服をぬぎすててかけよりました。

王子:「父上!私はすえの王子です。」

ラ=ボルスレーヌもはじめて口をひらきました。

上と中の王子は、悪いおこないのむくいをうけてしろをおわれました。すえの王子は新しい王となり、ラ=ボルスレーヌと結婚して、すえながく幸せにくらしたということです。

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